雨が嫌いだった頃、 わたしはまだ、 誰のことも、 好きじゃなかった。 山手線に乗ってぼおっと窓の外を見ていると、 私の脳にこんな信号が送られました。 真っ青な海と空の中を傘をさして歩く若い女の子。 その信号は、ルミネの看板広告のキャッチコピーなのでした。 私も雨が嫌いでした。 中高学生のころの、雨に染みたスニーカーや靴下の感触を思い出すたび、 なんとなくいや〜〜な気持ちがよみがえってきます。 まだ誰のことも本当に好きじゃなかった頃。 自分のことも何もかもよくわかってなかった頃。 それがどうでしょう。 娘が「雨だよ〜。やだな〜〜。」 などというたび、 雨は天の恵みなのだ、 梅雨は日本の情緒なのだとエコっぽく説明する私。(笑) 今や毎日の登校や通勤というものがなくなった私は 雨に対してかなり寛大なのです。 そして雨に濡れた紫陽花をみるたび、 紫陽花ほど梅雨が好きな存在はこの世にあるまいと確信するのでした。 (ただし青ガエルとかたつむりをのぞいては) そんな梅雨の晴れ間に箱根に一泊してきました。 もう何度も訪れた箱根ですが、家から近くて温泉があって自然があって歴史があって 洗練された美術館もあって、運がよければ富士山も見られるとても好きな場所です。 今回のメインは、彫刻の森美術館。 自然の中にアートがあって、子供の遊び場もいろいろあって楽しめました♪ 次の日は曇りだったので大湧谷や富士山は全く見えず。。。(涙) 海賊船に乗って360度のパノラマを楽しみました。 芦ノ湖って意外に大きいんですよね〜〜。 まだなにもよくわかっていないであろう子供が、 ここにもひとり、 波をただ見つめていました。
by kinucoco
| 2008-06-09 17:55
| 日々のこと
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放課後のように自由
by kinucoco
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